オーディオ分野では、いわゆるハイレゾ商品があって、サンプリング周波数とビット深度でいろいろ分かれている。PCMの品質とデータの関係については、既に多くの文献もあり、44.1kHz 16bitで十分であるとの結果が出ている。実際のところ、単純に聞くだけであれば、フォーマットよりも再生するシステムの影響も大きいので普通に聞く分にはCDの規格で問題はない。長年オーディオの深みにハマった経験からしても、結局気が付くとCDどころかMP3やAACなどの圧縮でも問題ないときもあるぐらいだ。
DAWのサンプリングレートとビットをどうするのかというのもよく議論されている。44.1、48、88.2、96、192などでどう違うのか。
実際に聞いてみるとやはり全然違うと思う。良い悪いというよりも全然違うという感覚の問題として納得するようになった。
個人の趣味の中では、これは科学的な議論ではなく、自分の機材や環境を含めた生活の中の好みでよいのである。
オーディオにおいては192kHz24bitがすごいと思った時もある。結局はビットレートというか、時間当たりのデータ量をどう扱うかということか。たしか1bitとかDSDというものも、最初はDATテープに記録して開発していたような記憶があるが、同じデータ量でも1bitでうまく演算すれば時間軸に非常に忠実な再現ができるというような話ではなかったか。 もう忘れたが。
私はDAWは96kHz 24bitで動かしている。理由はその音が好きだから。
アナログシンセとよくできたソフトシンセの比較のように好みということでよいのだろう。